リボンの騎士

やっと観にいくことができました。「リボンの騎士」8月10日の昼の部へ行って来ました。

安倍さんのお誕生日だけど、お誕生日をお祝いしにきたわけじゃないんだよ、たまたまだよっていう意地っ張りな感じ(思春期なのかな私)で行ったんだけど、ハッピーバースデーの大合唱で泣いてるなっちにもらい泣きして帰ってきました。なっちはどこまでなっちなんだろう。悔しい。(なんでだろうきっと思春期ですすみません。)

それにしても面白かったなあ。めちゃくちゃ期待してたけど、まったく裏切られなかった。ほんと面白かった。いまも思い出すと涙ぐんだり、胸がドキドキしてきちゃいます。今、こちら静岡では空が稲光で光りっぱなし、雷がドカンドカン鳴リ響いている凄い天候なんですが、空が光るたびに神様が「悪い子はどこだあああ!!!」とギターの音と共に歌いながら現れるんじゃないかって思っちゃうよ。私の頭の中はいまリボンの騎士でいっぱいなんです。

ネタばれありで思いつくままメンバーごとに感想を書きます。(これから一緒に行くお友達へ。見ちゃダメだよ!)


高橋さん(サファイヤ)
高橋さん、私ね、恋に落ちました。サファイヤに。男の魂、女の魂、女を装っている男、ときちんと演じ分けていてどのサファイヤもとても魅力的だった。凛としていて、健気で、繊細で美しくて。歌声もとても切なくてお父様を想って歌うシーン、ラストのフランツ王子に抱きかかえられながら歌うシーンでは私、泣いてしまいました。歌声から溢れてくる感情、表情、涙。全てが頭から離れません。どうしてももう一度サファイヤにあいたい。恋☆カナ。恋だよ。

石川さん(牢番ピエール / 淑女)
この日の石川さんは淑女と牢番ピエールを演じていました。石川さんは最初から最後まで気合が違う。視線、表情、歌、全ての動きにパワーがみなぎっていた。このミュージカルはきっとみんなにとってそうだけど、石川さんにとっても物凄い仕事で素晴らしい経験で、日々真っ向にぶつかってるんだってことが観ていて伝わってきた。かっこいいな。石川さん。石川さんのフランツを絶対観ないと。

安倍さん(フランツ王子)
初日の初回ってことで緊張が伝わってきました。舞台が出来上がってるとこにポーンとひとりだけはいるってのはさすがに物凄いプレッシャーだろうし、普段の初日とは違う緊張だろうなあと思いました。(そう考えると辻ちゃんや松浦さんも凄いね。ああ、観たいな。)安倍さんは小柄なので可愛らしいフランツだったけど、表情や歌声はさすがだなあって思いました。憎しみをぶつけるときの顔なんか物凄い怖かった。このひとには絶対嫌われたくないなーと思ってしまった。きっとこれからどんどん良くなるに違いない。それにしても羨ましいお誕生日を迎えているなあー。なっち、25歳のお誕生日おめでとう。

よっすぃ(大臣)
本当にかっこよかった。あんなにかっこいい大臣ずるい。原作と全然違うよー。歌声もびりびりきて大迫力だった。「LOVEセンチュリー」の頃を思い出して、なんかね泣きそうになってしまった。悪役なんだけれど「親バカ」っぷりが溢れていてなんとなく憎みきれない雰囲気が漂っていた。そしてよっすぃ自身がかなり楽しんでる様子が伝わってきたよ。しっかし細すぎる。どこからあんな声が出るの!

ミキティ(魔女ヘケート)
美しすぎる。思い浮かべるだけでため息をついてしまう。登場シーンでは魂を抜かれました。あの歌声、オーラ、意地悪な笑顔。王妃が錯乱状態になってるときそれを笑っている表情が凄すぎて怖いくらいだった。冷静に考えると魔女のエピソードってあまり描かれて無くて、恋をする気持ちの背景とかわからないんだけど、すんなり観てしまったのは物哀しい雰囲気を漂わせているミキティの歌声だったり表現力のおかげなんだろうなあ。凄いなあ。

春ちゃん(大臣の息子)
春ちゃんってほんとミラクル。歌も声もまだまだ子供っぽいのに役柄がぴったりなせいもあってきちんとはいってくるし、何より発声が凄いですね。声が物凄く通る。なんでなんで、声優さんだから?そして、ちゃんと笑わせ方ってのがわかってるんだね。凄い子だねえ。私、最近小春ちゃんに夢中です。観るたびごとに成長っぷりを見せ付けて感動させてくれる。「モーニング娘。」って感じがするんです。

まこっちゃん(家臣ナイロン)
ぴったりな役柄だった。「私はいいひとすぎる!」という台詞が似合いすぎる。大臣とふたりで悪巧みをしているときもなぜかコミカルに見えてしまって面白かった。最後のレビューのときのはちきれんばかりの笑顔に嬉しくなった。まこっちゃんモーニング娘。として最後のお仕事がこんなに素晴らしい舞台ってことがなんかとても嬉しい。

がきさんと亀井さん(ヌーヴォー・トルテュ/淑女)
ゴールドランド軍の援軍の騎士役の時の力強い歌声、階段を駆け抜ける立ち振る舞い、男前な表情にしびれちゃったよ!フランツ(なっち)にどこまでもついて行くぜ!ってシーンがまさに「なっちだいすき」なふたりだったからなんか面白かったよ。やたらとふたりとも男前だった。

道重さんとれいな(リュー・リジィエ / 淑女)
ドレス姿で「王子様はどこー!」って台詞を言っていても、しげさんがひとりだけ普段の道重さんに見えるの。ドレスすら普段着に見えるの。すごいな。スカウトマンのときのれいなとしげさんの歌でのハーモニーが綺麗で驚いた。(ごめん)すごいな、みんな成長しちゃってるよ!このふたりのシーンはモーニング娘。のミュージカル!って雰囲気で、こういう雰囲気も好きだなー、やっぱりと思った。

岡田さんと三好さん(牢番トロワ・コリン)
牢番のシーンが美勇伝の3人だったのでいいもの観れた感じ。「俺たちは仲間だ!」ってじーんとくるよ。岡田さんの声ってなんだか面白くて耳に残りますね。そういえば、最後のレビューが終わって安倍さんにサプライズでバースデーケーキ、ハッピーバースデーを歌ったとき一番はしゃいで嬉しそうだったのが三好さんでした。安倍さん節にお腹を押さえて大笑いしていました。立ち居地が一番端っこなのに。そのとき「なっちだいすき」のがきさんと亀井さんは笑い泣きしてるように見えました。かわいいねえ。

キャスティングが素晴らしいし、物語にも引き込まれるし、素敵なミュージカルだった。手塚治虫ってやっぱりすごいなあって思ったり、神様と王様を演じてる宝塚の箙かおるさんのド迫力には鳥肌が立ちっぱなしで、宝塚も観て見たいなあって思ったり、王妃役のマルシアさんの素晴らしい歌、演技にはほんと泣かされてしまいました。理想の母親像をあたたかく優しく演じられていて素晴らしかった。(マルシアさんに恋に落ちるのは実はこれで2度目です。1度目の恋の話はまたいつか!)

そしてモーニング娘。…走り続けているねー。かっこいいなああもう。どうしよう。あと何度行けるかな。何度も行きたい。何年経ってもきっと思い出す夏になるね。まこっちゃんにとっても、モーニング娘。美勇伝やみんなみんなにとっても、私たちファンにとっても。忘れられない夏になるんだろうなあ。それがとても嬉しいです。