歌は国境越えて どこまでも続くよ

昨日、30代後半くらいの男性がちっちゃい女の子ふたりを連れてうちの店に入って来ました。その時ちょうど店で掛かっていた曲がスカタライツのカバー曲だったんです。私、スカが好きで店ではよく聴いてるんです。そのパパが「これって誰がカバーしてるの?」と興味津々に訊ねてきました。「これはRUDE BONESです…よ、ね?」なんて自信なさげに答えて、SKA話が始まりました。

彼は2TONEスカ(70年代後半にイギリスでPUNKと融合して生まれたスカ)あたりが大好きらしいのですが、最近のスカ、日本人バンドのスカはあんまり知らないんだそうです。昔は、大阪でバッドマナーズ(UK最古にして現役のSKAバンド)なんかと一緒にライブで騒いだんだよ、なんて羨ましいお話をたくさん聞かせてくれました。日本人のはオイスカとかそのあたりまでは聴いたけどスカコアとかはいまいち知らないんだよ、でもやっぱ裏打ち聴いちゃうと立ち止まっちゃうんだよね、てへへ、なんてことを熱く語ってました。それはもう目をきらきらとさせて。

その間ずっと私のノートPC(チャーミー)のモニタではあややとWが踊っていて(HPPのDVD 消音中) それをチラ見しながら「なんつーか、どの世界もおんなじだなあ。音楽は人を繋ぐなあ。素敵だなあ。」って思いました。で、私の持ってるCDを何枚かお貸ししました。3倍返しで古い音をたくさん焼いてきてくれるって。自転車でびゅーんと去っていきました。(ブーブー言いながら待ってた可愛い娘さんふたりと) 楽しみだなー。

追記
これを書いている途中で彼が現れた!素敵なCDを10枚も焼いてきてくれました!さっそく店で掛けてるんだけど素敵過ぎるよ。これはなんだろう。ビッグバンドっぽいのが延々と。(言葉知らなくてごめんなさいね) すごい可愛くてタイプな曲ばかりだよー。どうしようー。スペシャルズのライブ音源やマッドネスの新譜、そしてスカ以外にもモッズやらスウェディッシュポップスやら噂のフランツ・フェルディナンドまでいろいろ幅広く頂いちゃいました。これしばらくおなかいっぱいだなぁ。あ、ソウル・ボサノヴァだ!(オースティンパワーズのテーマで使われてたやつ) これを聴くと反射的に去年の夏のハロコンDVDが観たくなるよ。

昨日以上にたくさんお話できたのですが、なんだか思った以上に凄い方でした。(いろんな経歴があるらしい) スカ以外にも引き出しが多すぎてすんごい楽しかった。音楽は浅く広くでまったく無知な私は「ほぉー!」「へぇー!」と驚きの声をあげっぱなしでした。先生だよ。かっちょいい音楽をみんなにも伝えたくって若いひとをたくさん連れてライブやフェスに今でもよく行ってるそうです。でも、なんでもジャンルにもとらわれず最近の曲もどんどん聴いていきたいよね、昔の曲ばっかり聴いちゃってる時期もあったけれど、それじゃあもったいないよね、なんてことも言ってて。ちょうど私がいまそんな感じだからドキっとしました。ここ何年かはハロー以外の探究心が薄れてきちゃっていてよくないよねぇって思ってたから。

昨日知り合ったばかりなのにこんなにたくさんのCDを焼いてきてくれて、めちゃくちゃ感激していた私に、昔、カセットテープに好きな曲をたくさん詰め込んでみんなに「聴いて聴いて!」って渡してたあの感覚。ああいうの忘れたくないよね、あのまんまでいたいよね、なんて言うんです。ほんとそうだね!先生!

出会いって素敵ですね。音楽って素敵ですね!でもね「いま一番好きなバンドとか音楽ってなあに?」って聞かれて即座に「ハロプロです!」って思ったけど言えなかった。くそう。だってまだはやすぎるよね…。いつかハローの素敵CDを渡したい。私も。難しそうな相手なぶん、余計に燃えてくる!
           
            こんなにもらっちゃったよ!しあわせ!!